「働けない」と自分を責めて悩んでいませんか?
資格の勉強をしたり、就職するための訓練を行う職業訓練校があることは、なんとなく知っている人が多いです。しかしながら、就労移行支援については、あまり知られていません。
- 1つの職場で長く働けない
- すぐに体調を崩してしまう
- 仕事に復帰できるか不安
- 職場の人と上手くコミュニケーションがとれない
- 自分に合う職場がなかなか見つからない
就労移行支援は、障害を持った人が社会参加をするためのサポートをする制度です。が、ひとくちに「障害」といっても、パッと見では分からない障害もたくさんあります。
あなたのその「働けない理由」の中に、自分では気づいていなかった障害が隠れているかもしれません。就労移行支援と障害について、自分のために可能性を見つめなおしてみましょう。
「働きたいのに働けない」理由の探し方
「障害?わたしが?!」と思うかもしれません、しかしながら、障害には様々なものがあり、外見に見て判断される場合だけではありません。
内閣府の障害者基本法の一部を改正する法律によると、
障害者 身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。)その他の心身の機能の障害(以下「障害」と総称する。)がある者であつて、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態
を障害者(障がい者と表現することもありますが、ここでは漢字表記でさせていただきます)と定義しています。
よって、目に見えない知的障害や精神障害は、働く上での違和感に当てはまるかもしれないのです。
目に見えない障害を知るためにできること
- セルフチェックをしてみる
- 病院に相談する
- 家族に相談してみる
例えば、発達障害。これは生まれつきの脳の特性の1つで、病気としてひとくくりにはできません。脳の発達が一般的な人たちとは少し違うために、どこか変わった人と見られることが多いものです。
これは1つの例ですが、美的センスがとびぬけて優れている半面で、多くの人が当たり前にできることが極端に苦手、といったような特徴を持つ場合もあります。
ADHDの人が働きづらいと感じる瞬間
発達障害の1つ、ADHD(多動性障害)を抱えて働いている人は、こんな悩みを抱えています。
- 計画性がないといわれてしまう
- 順序立てて作業するのが苦手
- 長時間座っていられずもぞもぞ動いてしまう
- 注意力がないといわれる
など。
これは1つの例にすぎませんが、こういったことを自覚していてもなかなか改善ができない。自分ではどうしようもない。と感じることが多いならば、一度ADHDの診断を受けてみるのも解決策の1つです。
チェック項目もネット上にはたくさん載っているので、人に相談するのが億劫に感じるならば、まずはセルフチェックからやってみて下さい。
ADHDは「障害」と呼ばれていますが、世間がそう呼んでいるだけであって、つまりは生まれ持った脳の特性なのですから。人と違う、というだけです。
「まわりに合わせなきゃ!」と無理矢理なんとかしようとするのは、無謀な話ですよね。自分をこれ以上苦しめてしまわないためにも「働けない理由」と障害の関係をはっきりとさせると、スッキリしますよ。
就労移行支援事業所はあなたの「働きたい」をサポートしてくれる場所
「健常者」と「障害者」と2つに分けてしまうと、どこか差別されているような、弱い立場になったように感じるかもしれません。
しかしながら、一見「普通の人」と呼ばれている健常者のようでも、実は障害を持っているという人も多くいます。
その「普通の人」と呼ばれる中に混じって、一般企業で働いている人もいるのです。就労移行支援事業所は、そこに至るまでのサポートを行う場所です。
「働きたい」という思いがあるのに、体や心がついてきてくれない。これは本人がとてももどかしい思いをすることになります。
就労移行支援事業所では、障害をオープンにせずに就職したいという希望なども考慮しながら、1人1人に合わせて職場探しものサポートもしてくれます。
あなたのその「働きたい」「誰かの役に立ちたい」「ありがとうと言われたい」そんな思いを、ちゃんと叶えてくれる場所に身を置きましょう。
1人で悩まなくて、いいんです。