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週末の夜にココロをほっと和ませてくれる黒柳徹子の半生【トットてれび】※ネタバレあり

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窓際のトットちゃんという本を、小学生の頃に読みかけたことがあった。

黒柳徹子さんの子ども時代などが書かれていた本。 

読書が苦手だった私は、半分も読まずに本棚に返してしまった。

 

あれから20年ほど経って、偶然ネットニュースでタマネギ頭になっている満島ひかりさんに目が留まった。

「トットてれび」

黒柳徹子の半生がドラマ化され、NHKで全7話で放送されるというニュースだった。

4月30日の土曜日の夜8時15分からスタートしている。

わたしは、なんとなく朝ドラを見始めるような感覚で、初回を見た。

おもしろい…!

おもしろいという一言だけでは片付けられない、壮大なものがあった。

歌もあって、衣装も心を惹かれるものが多い。

ミュージカルを見ているような、毎回紅白歌合戦を見ているような、そんな楽しさが詰まっている。

黒柳徹子さんはNHKの最初のテレビ女優だということは聞いたことがあったが、

子ども時代は個性が強く、いつも何かに興味を持っていた子どもで、いわゆる変わった子だった。

社会に出ても、その個性は強く、そして、そのせいもあってか人と同じことが普通にできない。

個性の強さが支障になっているのではないかと、彼女は気づき、迷い始める。

が、あるオーディションで「そのままの君でないと困る」と抜擢される。

そのままでいい、と初めて言葉にして言われた。

知らない誰かが、自分を認めてくれた瞬間。

このシーンの満島さんの演技、とってもよかった。

見ている人をみんな味方に変えちゃうくらいの惹きこむ演技。

もし、満島さんじゃなかったら、綾瀬はるかさんが演じてたんじゃないかな~と思ったけど、(個人的に大好きなのもある)やっぱり満島さんじゃないと出せない「徹子」があったと実感した。

満島さんなら演じていただいていいわ

このオファーを受けたとき、かなり躊躇したというが、黒柳徹子さんの一言を聞いて決心したという。

たしかに満島さんでピッタリだった。

というか、彼女はどんな役をさせてもハマる、実力派の女優だと思う。

何の役をやってもその人のキャラが濃く出ちゃう女優さんっているけど(たとえば天海祐希さんとか)

でも、天海祐希さん大好きだし、天海祐希さんにしかできないキャラクターだからこそ、彼女の強い印象を伴ったまま演じることで相乗効果がでる作品が生み出されるんだと思う。

適材適所という言葉があるように、バラはバラの美しさや良さがあるし、ひまわりにはひまわりの素敵さがある。

 

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キャストが豪華!

平成の世に生きるわたしでも知っている昔のスターたちが若かりし頃の姿を見せている。

この前は、植木等さんを「我が家」の坪倉さんが演じてスーダラ節歌ってたの、面白かった。

元モーニング娘。の高橋愛ちゃんたちも一瞬でていたりする。

豪華俳優陣だけでなく、お笑い芸人やアイドルがゲスト出演しているのも楽しい。

坂本九さんは関ジャニ∞の錦戸亮さん。

ごめんね青春で満島さんとは共演していることもあって、見慣れたツーショットにほっこりする。

錦戸くんの笑ったときの雰囲気とか、坂本九さんぽい。(ご本人は写真でしか見たことないけど)

おにぎりが食べたいんだなぁ~の寅さんの印象が強い渥美清さん役には中村獅童さん。(トットてれびでは、おにぎり感全くないかなり若い感じ。←)

徹子さんがこんな有名人たちと共演していたなんて、徹子さんって改めてすごい人なんだと思い知らされる。

ちなみに、100歳の黒柳徹子役でご本人も出演している。

徹子のお友達、ナレーションのパンダは小泉今日子さんってところも素敵。

テレビのはじまり

今や当たり前にあるテレビ。

トットてれびでは、日本に初めてテレビがやってきて、テレビ放送というものがはじまったときが描かれている。

だから、昔はドラマも全部生放送だったとか、いま考えるとかなりすごい。

コピーもない時代だから、ギリギリで上がってきたセリフ原稿はお酢を使って印字したものを使って複写される。

できあがってすぐのものは濡れているし、お酢の匂いがすごい。

お酢クサい紙なんて、現代の私たちには想像もできないから、そういう些細な一コマも新鮮でおもしろい。

テレビジョンというものがあるんだと、教えてくれた友達がいた。

その子は小柄な男の子で足が悪かった。

走り回ることもできないから、いつも机の前で本を読んでいるような子だった。

秘密の場所を教えたくて、ある夏の日、太陽の下に連れ出す。

1本の木にはしごをかけて、動かない足を懸命に上へ登らせる彼の手を引き上げた。

ふたりが上った木からは、キラキラと木漏れ日が降っていて、まぶしくて、楽しくて、時が止まったようだった。

テレビの仕事に引っ張りだこになった徹子は、1週間ほぼ寝ずに働きっぱなしの毎日がたたり、倒れてしまう。

病室でそっと、その日のことを思い出していた。

彼が教えてくれたテレビの中で自分が活躍しているなんて、思いもしなかった。

こんな姿を知ることも、テレビを見ることもなく、幼いあの日のまま天国に行ってしまった友達。

幼いころに、そんな経験をしていたなんて、あの明るいちゃきちゃきした徹子さんからは想像もつかなかった。

黒柳徹子という人間にますます興味が沸いたし、ますます魅力を感じた。

来週もまだまだ見逃せない!

土曜の夜のたのしみ。

8時15分はテレビの前に毎週いるようになったわたし。

ほんというと、ここ数年テレビほぼ見てなかった。

テレビなんて見なくてもいいや、時間とられるだけだし、なんて思っていた。

でも、トットてれびは、そんな風に思っていたテレビのことちょっと見直すきっかけをくれた。

テレビって、おもしろいんだな、と純粋に思えるドラマ。

7回で終わっちゃうのが残念だけど、7回目が来る前に、ぜひ、一度見てほしい。

これはハマる。

www.nhk.or.jp